トリップ少女の受難

□終わり行く世界
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授業を受けている最中、何か言いたげな伊達眼鏡男を無視し続ける。
休み時間になれば寝たふり、授業中はガン無視。昼休みのチャイムと共に即移動。徹底的に避けまくった結果



「佐上頼みがあるんだが」



先生に捕まった。



「なにか?」

「生徒会の連中が風邪をひいてな。仕事が溜まって大変そうなんだ。佐上変わりに手伝ってくれないか?」

「は?なんで僕が?」

「お前ぐらい優秀な奴はいないからな。頼む、このとおり!!!」



いやいや。
なにもそこまで頭を下げる必要はないんじゃないか?まるで僕が悪いみたいじゃないか。優秀って…
あの糞神のオプションのせいか……糞豚め。



「……今日だけなら」

「本当かっ!!いや〜助かる!!じゃあ放課後頼むな」



笑顔で去っていく先生を見ながら溜め息。ま、用事なんかないし今日だけなら別いっか。生徒会室って何処にあるんだろ?





僕はテニスの王子様の世界をよく知らない。話の内容は大まかにわかるが、キャラクターの個人情報なんか知る訳もなく…


奴が生徒会の人間と知っていたらマッハで逃げ出したのに。
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