トリップ少女の受難
□終わり行く世界
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『サプライズ』
昨日の糞神からのメールが頭から離れない。絶対に僕にとって悪い事に違いないんだ。
嗚呼、なんで朝からこんな憂鬱な気分にならなきゃいけないんだ。
「おはようさん」
「……………」
なんでこいつはあれだけ無視したり冷たくしてるのに話し掛けてくるんだろう?Mですか?
玄関で偶然会った伊達眼鏡男とは当然挨拶もせず自分の下駄箱に行く。何やら後ろで言っているが関わるもんか。
靴を履き換えようとした時、背中を押され下駄箱におでこが直撃。
「ぐげっ」
「あ〜ん?」
「大丈夫か佐上さん!?跡部ちゃんと周り見ぃや」
「そいつが小せぇからだろ」
ムカつく(怒)
打つかってきても謝りもなしか。どんだけ俺様なんだこいつは。
はっ、いかんいかん。
関わらないって決めたじゃん。無視無視無視。
「あ、佐上さん」
「おいっ!!」
呼び止めの声を無視して、ヒリヒリするおでこを押さえながら教室に向かう。
お前らなんかに関わってたまるか。
「…跡部、謝らなあかんで」
「ちっ」
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