ネタ小説
□軟弱体質少女
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「あんた生意気なのよ!!」「あの子は一生懸命マネージャーしてんの。レギュラー目当てであの子を傷付けないで!!!!」
「……………」
誰の事言ってるんだろう?
廊下で声を掛けられいきなり怒られた。心配される事はあっても怒られたのはあまりないからなんか新鮮。ボーッと考えていたらもっと怒ってきてなんか凄いなって思う。
自分の感情をあんなに剥き出しにしたら、私心臓止まっちゃうもん。
「なにしてやがる?」
「跡部様!!」
「これは…」
誰だろうこの人?
お人形さんみたいな綺麗な顔立ちだ。後ろの人おっきいなぁ。
「あ〜ん?お前がうちのマネージャーをイジメてんのか?」
「え?」
「あいつは俺様にとって大事な奴だ。傷付けるんなら俺はお前を許さねぇ。覚悟はあんのか?」
怒っても綺麗。背後に花が見えるのは気のせいかな?こんな綺麗な人、間近で見たら心臓が持たない。
嗚呼…心音が煩い。
「おいっ聞いてんのか!!」
「(ビクッ)……っ!!」
急に大きくなった声に心臓が激しく揺れる。目眩と吐き気に押され、私の意識は途絶えた。
バタッ
「あ?」
「え?」
目の前でいきなり倒れた女。驚きつつも肩を揺らし意識を確かめるが反応はない。
「ちっ、樺地」
「ウスッ」
樺地に担がせ保健室へ。
保健医は留守でベットに寝かせる。青白い顔で眠る女に頭を悩ませていた。
直接ではないがマネージャーをイジメている奴がいると耳に入り、あいつに問い詰めても「大丈夫だから」と笑うだけで話さない。
苛立ちでいた所に元凶を見つけ、止めさせようと声を上げれば倒れやがった。
本当にこいつがやったのか?
疑問に思いつつ、俺は保健室から出た。
「……あれ?……」
目が覚めればそこは馴染み深い保健室。どうして此処に?あ、私倒れたんだ。
誰が運んでくれたんだろう?優しい人だな。
中学の時だったらそのまま放置されてたもんね。
「私この学校に入学して良かった」
きっと此処なら友達出来るよね?
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