ネタ小説
□軟弱体質少女
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誰もいない廊下で、真っ赤な髪をした人と眼鏡をしている人が目の前にいる。
誰だろう?
「見つけたぜ。お前がマネージャーイジメてんだろっ!!?」
「自分ええ度胸やな」
嗚呼、またわからない。
最近よく声を掛けられるな。なんか嬉しい。
「聞いてんのかよ!!!」
「あっ……」
肩を押され吹き飛ばされる。凄い力。壁に衝突してよろめく私にうろたえる赤い髪の人。
「お、おい…大丈夫かよ?」
「派手にしよってからに。自分大袈裟過ぎやで。そんなんで見逃して貰おうと思うなや」
「ゆ、侑士…」
「岳人、あれはわざとや」
「侑士!!!!」
「………なんや?」
「あいつの…う…腕…」
「腕?」
震え声で指指す方向に目を向ければ、明らかにおかしい少女の腕。
忍足は驚愕し目を見開く。
「じ、自分…腕…」
「え?嗚呼…折れてますね」
壁に衝突した時にでも折ったかな?ちょっとピリピリするけど大丈夫。平気ですというアピールをしようと、ブラブランと腕を揺すると
「うぁああああああっ!!」
「ぐっ!!!!」
悲鳴を上げた赤い髪の人の声に心臓がっ。苦しいっ。
「ちょ、自分…」
「ハァ…ハァハァ…」
「ゆ、侑士こいつ変だ」
こ、呼吸がっ!!
酸素を、酸素を吸い込まなきゃ…
「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァゴホッハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
「うわぁああああああっ!!こいつおかしいって!!」
「なんやこいつ!!?」
突如顔面蒼白にし、息を荒くし始める腕がひん曲がったホラー少女。恐怖に身体震わせながら超特急で二人は逃げ去った。
「ハァハァハァハァハァハァハァハァ……ハァ…………あれ?」
呼吸が戻り顔を見上げると、自分以外誰もいなくなった廊下。
「あれ?」
あの人達は何処行ったんだろう?とりあえず保健室に行こうかな。
少女の奇妙な姿に岳人はトラウマになり、忍足は暫くの間悪夢に悩まされる事になる。
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面白いけど書くのムズイ。文才何処かに落ちてないだろうか?
主人公は身体は軟弱でも回復力だけは超人的。なので一週間ぐらいで骨もくっつきます(んなアホな)
20101110 黒天