ネタ小説

□軟弱体質少女
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超軟弱体質な身体の主人公。

レギュラーに寵愛されている悪女に目を付けられ、イジメキャラに仕立て上げられる。当然のようにレギュラーは主人公に暴力、生徒達も主人公をイジメようとする。

が、この主人公一味違う。  
彼女は超軟弱体質少女だった。走ろうものなら3メールで心肺停止。体育のバスケの時にボールが頭に軽く当たれば脳震盪。ぶ厚い辞典3冊分持てば肩を脱臼。音楽の時間に笛を吹けば呼吸困難。
今までどんな生活を送ってきたんだと言いたくなるような超軟弱少女。

なのでレギュラーから暴力を振るわれる前に、レギュラーの威圧と形相で意識不明状態。さすがのレギュラーもマジ焦る。

肝心の主人公は、この体質のせいか今まで友達は疎かマトモに話し掛けてくれる人がいなかった為、積極的に自分に話し掛けてくれるレギュラーや女子達に感無量の勘違い。
イジメられているとは思わず(される前に挫折されている)、これを気に友達を作ろうと頑張る天然。

その頑張りも虚しく、主人公の軟弱体質に全生徒がドン引きし次第に関わらないようにする。
自分の思い通りにならない事に苛つき、最後には主人公を呼び出し直接手を下そうとする悪女。

しかし自分と対等に向き合い一人で呼び出しをしてくれた悪女に、「友達になるならこの人しかいない!!」と主人公にまさかの悪女フラグが立つ。
悪女の罵声なんてなんのその。嫌われないようにと立ち続けていた為気分が悪くなるのも我慢し、身体を軽く押され青短が出来ても我慢していたが、炎天下の中屋上にいた為に日射病になり倒れる。

驚いた悪女が近寄ろうとした時屋上の扉は開かれレギュラー陣登場。悪女の下で倒れている主人公を見てレギュラーが悪女を問い詰めるが、自分は何もしていないと主張(その通り)。
微かに意識を取り戻した主人公は、悪女がレギュラーに問い詰められているのを聞き、

「ゴホッ…だ、大丈…夫…私は…へい…き…ガハッ!!」  
まさかの吐血。

「きゃああああああっ!!」  
「うわあぁああああっ!!」  
青白い表情の主人公の顔に真っ赤な血。あまりの状況に主人公以外全員が恐怖に落ちる。慌てて救急車を呼びそく入院。がたった二日で戻ってきた主人公に最早悪女もレギュラーも手を出さない。

嫌われフラグを折ったけど友達フラグも折り、また静かな生活になった事に主人公は涙した。


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