オリヒメとヒコボシ
「オリヒメとヒコボシは出会えなかったんでさァ」
「そんなこと無いヨ ホラ あんなに嬉しそうに瞬いているアル」
「いいや あれは悲しみの輝きなんですぜィ」
そう、あれは悲しみの輝き。
一年に一度しか会う事を許されない、その悲しみ。
まるで君に対する僕の心を映しているようで・・・
僕の想いに気づかない君。
自分に素直になれない僕。
ああ、僕らはいつも逢えるのに。
心の距離は7月8日のオリヒメとヒコボシ。
いつになれば僕らに七夕はやってくるのだろう?
『年に一度でも逢えるなら充分ヨ』
そういった君の笑顔がとても愛しく思えた、7月7日。
end.