†メルマガBN†
□『境界線』
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「…で、また――か?」
それに、キラはコクンと頷いた。フラレたのだと。
「今度は何だ?」
こうして理由を聞いてやって慰めてやるのが、俺の役目。
「…この前ね、アスランの誕生日の日、日曜日だったじゃない?」
「ああ」
「一緒に遊んだじゃない?」
「ああ」
「…だから」
「…は?」
いまいち要領を得ない説明。俺は、自分なりに考えた解釈を言葉にして、答え合わせをする。
「もしかして、彼女にも誘われてたのか?」
「うん。…でもさ、その日はさ、毎年アスランと遊ぶの決まりじゃない?」
そんな決まり、いつの間に出来たのか俺自身初耳だが…。
誕生日だからと優先してくれるキラが気持ちは、素直に嬉しいと思ってしまう。