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□『改良型トリィ』
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「うわ―――――ッ」

 珍しいアスランの絶叫がAAに木霊する。

 それを平然と受け止めるのは、彼の幼馴染みキラ。

「お前、なんだコレは!?一体どうしたんだ、俺のトリィは!?」

「君のじゃなくて、君が作ってくれた僕のトリィでしょ?」

 いや、そんな事アスランにはどうでもいい。だって、3年ぶりに再会した電気仕掛けの鳥は。

『サワガシイヤツダ』
そう片言に喋ったのだ。

「言語機能をつけたんだよ」
「お前が?あんなにマイクロユニットが苦手だったのに?」

「もうさぁ、何年経ってると思ってるんだよ。ねぇ、トリィ?」

『ソノトオリダ』

 キラの肩に乗って首を傾げて言う様は、酷く可愛げが無い。

「外せ、無駄だそんな機能!」

 その瞬間、キラの表情と共にその場の空気が凍りついた。
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