企画

□確かな予感
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「くだらねえなぁおい、クリスマスなんてアレだから、都市伝説だからね」

そんなことをぶつぶつ呟きながら銀時は一人夜道を歩いていた。

江戸中ではクリスマスムード一色でカップルばかりが目につく。銀時はそんな賑わいから離れるかのように人目につかなさそうな居酒屋に入った。
一度も入ったことのない店だったが、さすがにこんな寂れた居酒屋にまでカップルはいないだろうとかなり失礼なことを思ったからあえて入ったのだ。

こんなのは所詮僻みだと銀時だってわかっている。片思い中の彼には好きになってもらおうと努力はすれど、つい憎まれ口をきいてしまい、毎回喧嘩になる。きっと彼にとって自分は好きどころか嫌いな方に分類されているだろう。
こんなんじゃ絶対に彼に振り向いてもらうことなんて無理だろう・・・。

そう考え、ますます落ち込む銀時が店の戸を引いた時だった。


「・・・なんでテメエがいんだよ」


驚いたってもんじゃない。そこには土方がいた。どうやら客は土方一人らしい。


「またまた〜本当は俺に会いたかったくせに」


驚きを隠すためにそう言ってさりげなく土方の隣に座った銀時はまたまた驚くことになった。


「馬鹿言ってんじゃねぇよ。んなわけねぇだろうが」


土方の顔がそれはもう茹蛸のように真っ赤だったのだ。
それは本人も気付いたのか、ばつが悪そうにすぐに銀時から顔をそらした。


もしかしてこれは、期待してもいいのだろうか?


唖然と土方の反応を見つめながら銀時はそんなことを思った。
きっと顔が真っ赤なのは酒のせいだけじゃないはずだ。そう思うと自然と顔がニヤけてしまう。
そんな銀時の顔を見て「気持ち悪りぃ」など言われたが今の銀時には痛くも痒くもない。


それはきっと自分の願いがもうすぐで叶うだろうという確かな予感があったから―――




end.

今だかつてない駄文で本当にすみませんでした・・・;
 

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