その他
□だから今だけは
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「愛してますよ」
悲しく響くその声は、夜の静寂に溶けて消えていく―――
君ももうすぐ、この暗闇の中にに消えていく。
この世界に長く留まることのできない君は、夜になると現れて、夜明けの前に去っていく。
僕達は滅多に会うことはない。
そのことに対して君は、どう思ってるのかな・・・
君はそれでも僕を必要としてくれているのかな・・・
僕は・・・・・・
君のことなんて忘れてしまえたらいいのに
君のことなんていっそ、嫌いになれたらいいのに・・・
だけどそう思う度に君は現れて、僕の決意をいとも簡単に崩してしまう。
君のことなんて嫌いになってしまえたらいいのに
君のことを嫌いになった方がいっそ、楽なのに・・・
嫌いになりきれない自分に腹が立つよ
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