あまつき
□そう、僕らは…
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欲しかったのはただ、
姫巫女の銀朱としてじゃなく、
白緑の養い子の鶸としてじゃなく、
自分という存在だけを見てくれる
゙対等゙な他者―――――
「私の、せいですかね」
本当に心から、
望んだのはただ一つ
「俺の、せいか」
けれどそれは許されない
人と
妖
今ならわかる
何が違うのか―――――
人と妖
「真朱を誑かし巫女達をこれほど虐殺された罪、きっちりと償っていただきます」
立場は違えど
「勝手に森に入り込み妖を殺し回ってよく言うね、そっちこそ覚悟しなよ」
犯した罪は同じ
結ばれた縁は消えない
「っ銀、朱…」
そう、
僕らば共犯者゙
引き返せる道など、もう無い―――――