あまつき

□雲海の空に金糸雀が鳴いた
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六合

何が起こっていても驚くな

あの時と同じことが起こったのなら

何が起こっていても不思議じゃない





サカガミ神社に行く俺に梵天はそう言っていた。その後辛そうに目を伏せる姿が今でも胸が締め付けられる程痛かった。理由を聞いても梵天のことだから答えてくれなかっただろうけど…

あの時の俺はその言葉の意味を分かってなかったんだ。

でも今なら分かるよ。

ねぇ、梵天

梵天は誰か大切な人を失ったの?



俺は―――――


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