銀魂

□5月5日
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時は深夜零時。
誰もが既に寝静まっている筈の真選組の屯所内で、未だ明かりが灯っている部屋が1つだけあった。

「やっとあと少しか…」

煙草の煙でかなり充満しているその部屋で、土方は黙々と残りの書類を机に向かってこなしていた。

ギシッ…

何やら廊下で物音がした。まぁ、こんな時間に来るといったら総悟くらいだろう。そして大抵ろくなことがない。
只じゃなくとも、今日はいつもより数倍も書類の量が多いのだ。
それに加えて今仕事の妨害をされるのだけは勘弁して欲しかった。

「俺は今忙しいんだ。今日のところは帰れ。」

少々きついことを言ったかと頭をよぎったが、今は気にしている暇はないのだ。

それもそのはず、今日の昼は銀時との久々のデートなのだ。しかも何故か特別な日とも言っていた気もする…。

「早くやんねーと明日間に合わねぇし…」

独り言で呟いたはずだったのだか、何故か自分で言ってから赤面してしまった。

「多串ク〜ン。そんなに銀さんとのデート楽しみなの??」

「///っべ、別にそんなことっ…って、なっ!?//なんでお前がここにいるんだよ!?」

突然後ろから今此処にいるはずのない人間に声を掛けられ、土方は只々驚いた。


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