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□おいでよ橋下村
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駅に着き、そこから少し歩く。
赤髪の男が話しかけてきた。
「酒留、清彦さんですか?」
「はい。えっと、あなたは…」
「私はこの橋下村の村長で、ジャガージュン市といいます。これからよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします」
良い人そうだなぁ。
この人とは、上手くやっていけそうだ。
「家も用意出来てるので、どうぞ」
そういって、案内してくれる村長さん。
辺りを見渡すと、ちらほらと家らしきものが見える。
やっぱり川の近くには人が集まるのかなぁ、とか思ったりした。
「候補は2件あるので、気に入った方をどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
目の前には、
ダンボールハウス
と、
橋の柱を登ったスペース
。
………。
そう、だよね。うん。
わかってたって。
大丈夫大丈夫。へっちゃらだっつーの。
「ただし紙の家は他の人と相部屋になりますよ」
「あ、そうなんですか」
…紙の家って、
三匹の子ぶた?