短編
□君が心配
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ルーク達が森林の中、空いた場所を見つけると夜営の仕度に取り掛かる
「最近のルークって変だと思わない?」
その時アニスがルークに聞こえないように後ろを歩いていたガイに声をかける
「なんか、上の空ってカンジ」
ガイはもちろんメンバーみんなが気付いていたがルークの最近の様子は誰が見てもおかしい
ボーッとしていることが多く、話しかけても、うんと生返事が帰ってくるばかり…
「アイツが変になったのは障気を中和した後からじゃないか?」
「確かに。ルーク、あれから何かをずっと考えているようですわ。」
ガイに続き、いつの間にか会話に参加したナタリアがガイの言葉に続いた。
「早く良くなって下さるといいのですけれど…」
ナタリアが心配そうに眉を下げる。
「ルークはルークなりにいろんな事を気にしているんだよ。」
「でもー、戦闘に支障が出たら困るんですけど」
「ルークが怪我をしては大変ですものね。」
「少しは相談してくれればいいが…」
ガイがチラリとルークを盗み見る
ルークは空を見上げたまま何か物思いに耽っていた
「大佐〜、ルークが悩んでる理由知りません?」
「さぁ、私は心辺りがありませんが…」
「ティアは?」
「…私も知らないわ」
ジェイドの表情はいつもと変わらない
ティアも動揺を隠す
ルークの約束を守るために…