短編

□君が心配
1ページ/15ページ

  

ルーク達が森林の中、空いた場所を見つけると夜営の仕度に取り掛かる


「最近のルークって変だと思わない?」


その時アニスがルークに聞こえないように後ろを歩いていたガイに声をかける


「なんか、上の空ってカンジ」


ガイはもちろんメンバーみんなが気付いていたがルークの最近の様子は誰が見てもおかしい
ボーッとしていることが多く、話しかけても、うんと生返事が帰ってくるばかり…


「アイツが変になったのは障気を中和した後からじゃないか?」

「確かに。ルーク、あれから何かをずっと考えているようですわ。」

ガイに続き、いつの間にか会話に参加したナタリアがガイの言葉に続いた。


「早く良くなって下さるといいのですけれど…」


ナタリアが心配そうに眉を下げる。


「ルークはルークなりにいろんな事を気にしているんだよ。」

「でもー、戦闘に支障が出たら困るんですけど」

「ルークが怪我をしては大変ですものね。」

「少しは相談してくれればいいが…」  

ガイがチラリとルークを盗み見る
ルークは空を見上げたまま何か物思いに耽っていた

 
「大佐〜、ルークが悩んでる理由知りません?」

「さぁ、私は心辺りがありませんが…」

「ティアは?」

「…私も知らないわ」


ジェイドの表情はいつもと変わらない
ティアも動揺を隠す
ルークの約束を守るために…


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ