黄泉帰り

□一話
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「我、汝と契約す 我等が神租アルメブリウスに我、ルーズ・ハルテェニア・セレルがここに誓わん」



・・・不覚にも見とれてしまった。凛々しいとは、こういうこと言うのだと初めて知った。
が、そんなこと思っていたのも束の間身体中に激痛が走った。



激痛が終わると急に動きにくくなり体を見るとまるで腕輪や足輪のように手錠が着いていた。
しかし、別に動きにくいだけで拘束されている訳でもなさそうな状態だった。訳がわからず先ほどの彼女を見ると不思議そうな顔をしていた。
「何故、あのような輩に・・・」
そんなことを言っている人がいた。
何なんだろう・・・この鎖が何の意味があるんだろう・・・



そんなことを考えているうちに彼女が重い口をようやく開けた。
「ほら、とっとと行くわよ」
と、先ほどの毅然とした態度でこちらに向かいそう言い歩きだした。
ついていくしかないのだろうなぁと、直感的に感じ歩きだそうとした瞬間
「!!」



重い・・・非常に重い・・・
が、ここは漢の見せ所と言わんばかりに無理をしてついていくのであった。
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