道化師さんと一緒
□私立DF学園
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「――ケフカ先〜生、何を描いてるんですか?」
「ん〜今度出展する絵だょ?」
美術室にて真剣な眼差しで絵筆を取る姿は、昼間のおどけた感じとは別人だ。
彼の見た目は奇抜だが絵の評価が高い。
「あまり無理しないで下さい。先生」
「―――気持ちは嬉しいが感心はしないねぇ………寮を抜け出すなんてね?」
ククッと喉を鳴らして笑うケフカ。
「そろそろ戻りますね?寮長に見つかるとマズイので」
サラはペコリとお辞儀をしてその場を離れる。
「気をつけてお帰り。暗いから……」
ケフカは彼女に聞こえるように言った。