道化師さんと一緒

□始まりは突然に
4ページ/18ページ

「危ないっ」

――誰かが叫んだと同時に私の体が宙に浮いた。

「―――女の子がトラックにひかれたぞっ」

人々の声がうるさい。

「いやぁあぁっサラっ」

―――カナにPSP返さなくっちゃ……アレ……体が動かないや………

「救急車だっ………早く救急車を呼べっ」

「サラっスグに救急車来るからね?」

どうして泣いてるの?カナ……

「怪我人はどこですか?」

「こっちです」

―――私はゆっくりと目を閉じた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ