道化師さんと一緒
□始まりは突然に
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―――信号は青だった。なのにトラックが突っ込んで来た。
「サラ、どうしてっ?!」
―――今、彼女は白い箱にの中に横たわっている。
「カナちゃん。来てくれてありがとう………」
「おばさん……」
カナは声がした方を見ると喪服姿の女の人がいた。
「あの子の、サラの友達でいてくれてありがとうね……」
「でも私っ……」
涙が頬を伝う。
「あなたが側にいてくれてあの子は幸せだったに違いないわ………いつもあなたの事を楽しそうに話してたから」
―――私はまだサラの死が受け入れられていない。ひょっこり起き上がって
『ドッキリ大・成・功☆』
とか
『ひっかかった〜カナちゃん騙さりたぁ〜♪』
と笑うんじゃないかと思う。
―――これが嘘であって欲しい。そう思った。