道化師さんと一緒
□始まりは突然に
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「ん……?私どうなちゃったの」
サラは一人呟く。
歩く度にパシャンと水音がする。
クライセカイニヒトリダケ
「つまんない。」
ボソリと呟くと、
《お前は誰だ?……どうやって来た》
渋みの聞いたおじさまの声がした。
「買A○ゴさんだ」
《何を言っている。》
「違うの?」
急に現れた話し相手。
《当たり前だ。》
「じゃあ誰?」
《名を名乗る時は自分からって教えられなかったのか?………まあ良い。我が名はカオス……》
「カオシュ………どっかで聞いた名前」
《カ・オ・ス・だ………お前は何だ?》
「サラ。高校生だった。………気付いたらここにいた。」
《ほう………面白い。》
カオスと名乗る声は笑った。