05/12の日記
20:46
休止中第一回目小ネタ
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お題提供:確かに恋だった様
「崩壊する童話5題」
1.M気質のシンデレラ
薄桜鬼/ギャグ/キャラ崩壊注意
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むかしむかしあるところに、それはそれはふつ・・・、綺麗な少女がいました。
・・・いえ、少年がいました。・・・いや、やっぱり少女です。
彼女の名は千歳といいます。そんな彼女にはつい最近可愛らしい妹ができました。
名を―・・・平助と。
「お姉さま!お腹がすきましたわ!!」
「・・・何でそんなにノリノリな」
「お姉さま!!」
・・・セリフを遮られた姉は怒りに狂います。
その手をワナワナと震わし、怒りに顔を赤く染め・・・
「いや怒ってねえから」
「お姉さま!!」
・・・。
「ちょっと、何してるの?こんなんじゃ話がすすまないから黙っててくれないかな」
ふと、そこに現れたのはもう一人の姉、総司でした。
此処最近総司と千歳の母親と、平助の父親が再婚し、新しく姉妹となった千歳と総司と平助でしたが、
綺麗で可憐な平助を総司と千歳、それから母親はよく思ってはいませんでした。
そう、父親の親の目を盗み、平助をいじめていたのです。
「ちょっと、平助。肩凝ったから揉んで」
「千歳姉さま!喜んで」
平助はポっと頬を赤らめ、背を向ける千歳の両肩を掴みました。
それから指先に力を込め、熱心に千歳の肩を揉んでいきます。平助のその姿はどこか惚れ惚れとしていて目がうつろでした。
「平助。食器洗いはした?お湯は電気代かかるから使わないでよね」
そんな総司の言葉に平助は目を輝かせました。
キラキラと子供が玩具を与えられたような、そして、頬の赤らみはまるで恋をした少女のように。
そのアンバランスな組み合わせでしたが、当の本人はさほど気にはしていないようでした。
「今からやるところですわ!!」
「・・・だからなんでそんなにノリノ」
「千歳くん」
「お姉さま」
千歳は総司と平助、二人にジイと見つめられ顔を引きつらせます。
どうやらノリノリという単語は禁句のようです。
「お前らー!今夜はぱ・・・ぱ・・・ぱー、?」
「パーティね」
「そうだ!今夜はぱーてぃだからな!準備をしておけよ!!」
ドンと音を立てて扉を開け放ち、室内に姿を現したのは彼女達の母親である、新八でした。
慣れないカタカナに疑問を飛ばす新八でしたが、総司の的確な指摘によりどうやらパーティと言う単語を覚えたようです。
「本当?面倒だなあ。僕留守番でいい?」
「はあ・・・、総司姉さまが留守番なら俺も留守番する」
「二人も留守番はいらないだろ」
二人してブウブウと文句を垂れる姉妹の姿に母親はため息を吐き出します。
平助は突っ込みをいれ苦笑を漏らしました。
「いいか、お前らはぱーてぃに行くんだ。そこで王子を見つけて玉の輿だ!いいな!
平助は一人留守番。餓鬼が相手されるようなぱーてぃじゃねえんだよ」
「しんぱっつぁんみたいなゴツい奴が行くようなパーティでもねーだろ」
「・・・てか今更だけどパーティじゃなくて舞踏会じゃね」
結局、そんなこんなで家族会議はおひらきになりました。
母親の新八はかわいい実の娘の総司と千歳にはうんとおめかしをするよう念を押し、
平助には留守を任せると言い、家の家事を全て押し付けました。
―・・・そんなこんなで、4人の女達はそれぞれの思いを胸に抱きながら夜を待つのでした。
(玉の輿・・・ただ食い・・・)
(面倒だなあ。母さん一人でいけばいいのになんで僕も行かなくちゃいけないわけ)
(やっばい、俺一人留守とかすっげえゾクゾクする。)
(・・・この家族もうやだ)
-完-
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なつかしのupはこうなった。
これは更新記録にupさせたほうがいいのだろうか・・・
まあ一応書いておきます。
遅くなりましたがずっと更新できなくてすみませんでした
これからもこんな感じでグダグダこねたうpしてきます・・・
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