Driving School!!

□入校手続き偏
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あぁ、なんかドキドキしちゃうわ。

目の前には、美人職員。

私が書類を書いているのをじっと見て待っているから、余計に緊張してしまう。

「ここは分かる範囲でいいからですから」

用紙の上を、指先で丸く円を描くようにして指示されるが、その綺麗な指に見とれてしまいそうだった。

ネームプレートに不二と書かれた職員は、どうかしましたか?と尋ねるが、その爽やかな笑顔に私は「イエ」と答えるのが精一杯だった。

「あ、紹介でいらっしゃったんですね。ウチの生徒さんから?」

「えっと、生徒さんではないんですけど。指導が良いって聞いたものですから…」

妹から「イケメン揃いで、通うの楽しくなっちゃうよ!」という勧めがあったことは伏せといたけれど、不二さんは「それはありがとうございます」と言っただけで、それ以上深くは尋ねてはこなかった。

……よかった。

「じゃあ、まず視力検査と適切試験を行いますから。えーっと、観月さん。今空いている先生いますか?」

観月さん、と呼ばれた職員は奥から顔を出して私を見ると、ニコリと会釈をしてくれた。

うわ、この人も美人。
…でも服のセンスはちょっと残念なかんじ。

ここは美形じゃないと働けないのかなー、なんて思ってしまう。

「今なら千石先生が空いていますね。ンフ、呼んできましょう。お待ちください。」

ンフって……。

その後、観月さんが内線で誰かを呼び出してくれているのが分かった。

不二さんはカタンと席を立つと、私をエスコートするように扉の前に立った。

「今から他の先生が来るので、別室で少し待っていてください。書類はお預かりしますので、もう一度帰りに取りにいらしてくださいね。」

終始爽やかな不二さんに見送られながら、私は別室、と呼ばれた向かいの部屋へと移動をした。
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