伝わってくれたなら
□6つの想い
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あの胸の痛みから数日
雨が降っていた夜に事件は起こった。
「…は?今、なんて?」
「だから、別れて。」
いやいや…意味分かんねぇ、
んだ急に、俺なんかしたか?
「なんで急に」
「…耐えられないの、」
「は…?」
彼女の別れたい理由。
要するに
不規則な時間の仕事に、俺が就いてるから
会いたいときに会えないのが耐えられない、と(…)
「…わかった、今までありがとな」
…なんて、なんともないみたいに彼女に告げたけど
本当は(ほんとう、は…)
笑顔でバイバイ
(なんでできないほど、心はズタズタで)
(“別れ”なんかよりも“理由”が辛かった、)