時空の魔女

□世界のはじまり
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0.世界のはじまり

その世界が生まれた時、神が居た。

神は世界の形を造り、七人の子を作った。
七人の子は神に準ずる力を用い、世界の仕組みとたくさんの民を作り上げた。
たくさんの民は子から受け継いだ力で、神と子が作り上げた世界を動かしていった。

やがて。
神は自らが作った世界を遠くから見守った。
七人の子は民を支えるために、民と同じ姿で世界のどこかに点在し暮らしていた。
民は民を生みその数を増やしていったが、子から継いだ力は次第に薄くなっていった。

子は民と同様に生活をしていたが、ただ一つ時間の長さが決定的に違っていた。
そんな子を民は時には崇め、時には恐れるようになっていった。


そうして、民は子を魔女と呼ぶようになった。

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