短編

□Fran.
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憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い。

ほんっっとに憎い。
何度殺そうと思ったことか。



「センパーイやめてくださーい。」
「うるせーよ、糞カエル!!」
「あぁ・・・涙出てきた・・・」


何で、何でなの。
もう私、嫉妬でおかしくなりそうだわ。
既にヒステリック気味。



フランとかいう新人幹部。

今までベルの隣は私のものだったのよ。
所詮お菓子の名前のくせに。
ジャッポーネではポッキー扱いなのよ!
悔しいけど美味しいのよ!

ずーっと何年もベルに想いを寄せて
伝えることはなかったから
今でいうフランの位置にいて
毎日幸せだったのに!!

フランが来てからというもの
一瞬でベルの隣を取られちゃって、
任務だってベルと組むこと多いし
何よりベルが私に構ってくれない!

これじゃあ、せっかく築き上げてきた
ベルとの関係が台無しじゃない!!!
恋人同士ならよかったけど
そうじゃないんだから、
私とベルの関係なんて不安定なもの。
そう、フランに一瞬にして奪われるほどに。




「名無しさんセンパーイ、助けてくださーい」


誰が助けてやるか!!
ベルのナイフによって死ねばいいのよ!!

なんて心の中で思っていても
ベルが目の前にいたら言えやしない。
嫌われたら、なんて考えるだけで
発狂できそうだ。


『もー!ベルもフランいじめは程々にね!』

後ろにフランをかくまったりして・・、
ホントいやになる。


男に嫉妬ってどうなの、
って思うかもしれないけれど
それほどフランとベルの仲良さは
目に余るものがある。






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