電脳獣
□HEARTBLADE14
1ページ/4ページ
「いっつ…」
少し、気を失ってたらしい。
まぁ、そりゃそうか。
いくら攻撃は当たらないとはいえ、それに付属される爆風まではどうしようもないんだから。
「ネネは…」
回りの気配を探ってみるけど…うん。
ネネもあの黒い騎士もいない。
殺ったと思って違うゾーンにいったか…
「捜し物をしに行ったのか」
欲しいモノがあるといっていた、だからそうかもしれない。
あぁ、でも、うん。
「自分の血を見たのなんて、何年ぶりだろうな」
あの黒い騎士が起こした爆風のせいでぶっ飛ばされた時に切れたんだろう。
左目の下に傷が出来て血が出てる。
これは…跡が残るだろうなぁ。
「って、別に女じゃあるまいし傷の二つや三つくらいどうということはないか」
それよりも今は…
「ネネを追わなきゃな」
追って。
問いただしてやる。
【ごめんなさい】
あの言葉の意味を。
本当にーーどうしようもない。
「謝るくらいなら、初めっからやるな。覚悟を持ってやるなら、謝るなよ」
まるで“悪い事をした”みたいな。
そんな謝罪するなよ。
謝罪するのは、本当に取り返しのつかない事をした時だけでいい。
そうゆうモノだ。