電脳獣

□HEARTBLADE15
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ごっつん。
そんな軽快な音をたてて、前にいたメタルガルルモンにぶつかった。
なんせ外見が機械だ。
痛いっつーか痛くないっつーか、いや。

「…痛っ…」

真面目に痛い。
そりゃーもう、冗談抜きで痛いとも。

「だ、大丈夫ですかっ、ジェネラル!?」
「あー、大丈夫」

そんなに勢いよくぶつかったわけじゃないし。

「悪いな、メタルガルルモン。痛かったか?」
「いんや。…やっぱ背中乗るか?」
「いいよ、少しすれば慣れるから」

いつもより半分狭い、視界。
ぶっちゃけた話。
場所が場所だけに手当てしずらくて左目にガーゼ貼ってその上から眼帯してんだぜっていう。
そんな凄まじい手当をされた後に、腰を下ろす間もなくゾーンを追い出された俺は正直今、距離感がない。
そりゃーもう、まったく。

「片目だけでこんなに変わるんだな…」
「そうだなぁ。なんならもう片方も隠すか?」
「メタルガルルモンは俺に盲目なれと」
「あっ…」

いや、今気づいたみたいな反応すんなよ。
というか見えなきゃ戦えねぇじゃん。

「ジェネラル」
「ウォーグレイモン?」
「見えて来ましたよ、ヘブンゾーンが」

ヘブン。
直訳で天国。
でもあれはーー
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