電脳獣

□HEARTBLADE03
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「その前に俺のナイフを返してよ。体が軽くて仕方ねぇ」

っていう俺の一言で説明の前に“守衛機能”に会う事になったんだけど…。
なんていうか…


本当個性強いな!

「僕はぺガスモン」
「私はネフェルティモン」
「僕達はこの図書館の“守衛機能”」
「私達はこの図書館の“守衛機能”」
「その僕達にお前はなんのようだ?」
「その私達にお前はなんのようだ?」

唖然として声が出ない。
俺もそれほど真っ当な人間関係(モン関係?)を築いてる訳じゃねぇけど…流石に
此処までの奴等はいなかったな。

「ぺガスモン、ネフェルティモン奴らは来てないか?」
「ヨウコモン」
「ヨウコモン」
「来てないし、来ても僕達は負けない」
「来てないし、来ても私達は負けない」
「そりゃあ良かった」

…奴ら?
まぁ、今はどうでもいいか。

「なぁ、俺のナイフは?」
「誰だお前は?」
「誰だお前は?」
「キズナ・カーマイン。…ってなんでお前等知らねぇんだよ」

俺のナイフ持ってんのはお前等だろうが。
まるで、今気づいたと言わんばかりの二匹に思わず悪態をつく。

「あぁ」
「あぁ」
「空から落ちてきた人間か」
「空から落ちてきた人間か」
「…おいおい」

どんなだよ。
そーいや俺此処に来た経緯知んないけどそんな方法で来てたのか。
……一歩間違えたら死んでたじゃん。

「キズナよく生きてたよね☆」
「本当にな!」

あっぶねー。

「キズナ、これだろう?」
「おっと、サンキュー」

ヨウコモンがくわえて来たベストを受け取り着る。
あー、やっぱ慣れた重さがあると落ち着くな。

「…………」
「キズナ?どうしたの?」
「なにかおかしい所でもあったかぁ?」

クダモンとヨウコモンからの問いに返す事なく俺はナイフを一本取り出す。
そしてペガスモンにむかってーー


投げた。
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