電脳獣

□HEARTBLADE10
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キリハにー半ば無理矢理ータイキの事を押し付けて、俺達は今火山の火口にいる。

「………」

あぁ、うん。
もう声出すのも面倒なくらい熱い。
暑いじゃなくて熱い。

「……クダモン、ホーリーストーンの気配は?」
「んー…ごめん、わかんないな」
「そっか」

前にヨウコモンーちなみに今は視覚的にキツイからクロスローダーん中にいるーから聞いた話じゃ何かの中にある時は気配は辿りにくいらしい。
こないだのキングホエールモンの時も後から聞いたらそうだったから多分今回も…

「ウォーグレイモン、メタルガルルモン」
『なんでしょう?』
『なんだ?』
「こんな場所にいそうなやつに心当たりは?」

でっかい鯨の腹ん中にいる物好きー本人(本デジ?)に言ったら怒られそうだがーもいるのだから火口にいるやつがいてもいいと思う。

「で、どうなんだ?」
『一応いるっちゃーいるけどなぁ…』
『…あまりオススメは致しません』
「オススメしない?」

意味を理解しかねてクロスローダーを顔の前に持ってくる。

『殲滅主義者の戦闘狂』
『最強にして最狂の名を抱く突撃隊長』
『『エンシェントグレイモン』』

エンシェントグレイモン。
その名を呼ぶ二匹の声はどこまでも堅い。
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