電脳獣

□HEARTBLADE13
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「初めまして、というべきかしらね」
「…あぁ。初めまして」

俺が“何か”を感じ取ってから、少しして。
ネフェルティモンが俺の所へ来て来客を告げた。
俺に来客。
しかも…

「俺、コッチに来てる人間は六人だけだと思ってたよ」
「ちなみに、私が会ったのは貴方をいれて六人よ」
「つまり貴方を入れて七人か」

俺とタイキとキリハとアカリとゼンジロウと目の前の少女と…もう一人?

「意外かしら?」
「意外というより…驚いたよ」

正直、ね。
少なくともそんな簡単に来れる場所じゃないだろ、ここは。
まぁ、俺も知らない事の方が多いんだけどさ…。

「ちなみにそのもう一人ってのは?」
「それは秘密」
「秘密か」
「えぇ、秘密よ」

ニッコリ笑って、断言される。
これなら多分、問い詰めたって教えてはくんないだろうなぁ。
……って、あ。

「思い出した。ゼンジロウがアイドルがどうとか言ってたな」

確か…

「ネネ、だっけ?」
「残念だったわね。アイドルではないけれど、ネネは私よ」
「あぁ、そうなんだ」

そういや、名前まだ聞いて無かったな。
名乗ってもないし。
…あぁ、でも。
俺を指名したって事は少なくともあちらさんは俺の事知ってんのか。
ふぅん…
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