電脳獣

□HEARTBLADE15
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「…“ヘブン”から“ヘル”に名称を変更する事をオススメするよ、俺は」

ヘブンからヘル。
天国から地獄へ。
だって絶対そっちのほうがしっくりくるはずだ。

「ジェネラル」
「キズナ」
「…わかってるよ」

そんなくだらない事を考えてる場合じゃないって言いたいんだろ?
ヨウコモン辺りからは落ち着き過ぎだと文句を言われるかもしれない。

「ちょっとクロスローダーん中に入っててくれ」

二人をクロスローダーに戻して…

「リロード、エンシェントグレイモン」

緋色の巨龍を出す。

「喜べよ、お前の好きな戦場だぜ?」
「…敵は?」
「上」

うん?
なんで知ってんのか?
ほら、よく言うだろ。
馬鹿となんとかは高い所が好きって。
つまりは勘。

「あながち、間違っちゃあ無かったな」
「そうらしい」

上空からなんか黒いウヨウヨしたのが降ってくる。
いや、漂ってくる?
まぁ、どちらでもいいんだけど。
どちらでも、変わらないんだけど。

「飛べるな、エンシェントグレイモン」
「誰に向かって言っている」
「ひゅー、頼もしい」

なんかいつにも増してカッコイイぞ、エンシェントグレイモン。
どこぞの犬っころとはえらい違いだ。
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