電脳獣

□HEARTBLADE15
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「アレはなんなんだ」
「トラブルメーカー?」

トラブルメーカー。
もしくは事件事故誘発体質とでも言うべきか。

「本当にもう…騒ぎの中心にはいっつもアイツがいるよな」

俺達の視線の先にはクロスハートの面々がいる。
もちろん、タイキも。
それもなかなかにピンチらしい。

「騒ぎも騒ぎ。やっばそうだなぁ」
「その騒ぎを大きくするのが貴様だろう」
「さらっと失礼だよな」

大きくなんてしない。
ただ目茶苦茶に掻き回すだけさ。

「まぁ、約束だからな」

約束。
というより契約か。

「あの人間もどき、倒せるかい?」

人間もどき。
天使と悪魔。
両方の羽を持つソレには、嫌味を込めてその名称で。

「誰に向かって物を言っているんだ」
「エンシェントグレイモンに向かって」
「ほざけ。あんなもの、準備運動にもならんわ」
「はっ」

言うねぇ。
だったらもう止める必要はない。

「エンシェントグレイモン、命令だ」

命令。
タイキならお願いと言うかな。

「遊んでやれ」

アイランドゾーンと同じような展開。
反省はしてるさ。
あれは完璧、言い方が悪かった。
でも別に、俺は後悔なんてこれっぽっちもしてないんだよ。
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