□3.依頼
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零崎になって。
チームに入って。
半年が過ぎた。

どちらにも大分馴染んできた。
双識さんはうるさくなるほどの過保護だし、
人識もよく居なくなるけどいいお兄ちゃんだし。
それでも一番親しいのは二重生活を共にしている軋識で。


今は人気(ヒトケ)の無い川原で《解体レンアイ》を終えたところだった。
半年前とは違い、カッターではないが。
零崎になってすぐ、双識の【自殺志願マインドレンデル】を作った古槍頭巾に作ってもらったもの。
彼女はすでにその名前で呼ばれていた。


【一撃必殺】――《アウトブレイク》


鎖鎌のナイフ版。
二本のナイフのあいだを鎖でつないだもの。
【一撃必殺】を一振りし、血を払いヒト『だった物』を見た。
軋識の【愚神礼賛】もある意味では一撃必殺だが【一撃必殺】は、

『苦しむことなく一瞬で美しく』

殺すことのできる武器だった。
今回も、一撃でしとめた『モノ』を見ながら思いにふける。
すると――――
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