体格差

 空はこんなに青くて広くて。元気盛りのやんちゃがふたり、こわいモノなぁしなお年頃、なはずだった。
 

 うんしょと、クラウドを膝に乗っけてみた。
 ガタイは立派な成人男子、それなのに芯が抜けたみたいな身体。

「4年。いや、5年かな」

 もう理解している。俺たちはビーカーに随分と長く眠っていた
 クラウドの伸びた手足がその時間を無言で語っている。

 クラウドを支え直せば、いやおうなしに近づく顔と顔
 好きなんだって言われて、俺もって返したけれど
 弟みたいなおまえにそのまんまの意味での好き返し

 今更だけど、やっとわかった気がする
 クラウドが伝えたかったこと。

「もう1回、好きって言ってくれよ。今度はちゃんと答えるからさ」

 どう答えるかは自分にもまだわからない。

2013/08/27

お題配布元:腐女子なあなたに捧げるお題。様


ありがとうございます



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