お題。
□折り曲げた指の数。
1ページ/1ページ
コレで何回目だっけ?
私は静かに指を折り始めた。
1、2、3・・・
数え始めると止まらない
数を重ねるごとに段々滲んでいく視界。
あーあ、哀しい。
でも彼はそんな事さえ気にかけてないと思う。
彼にとって私はなんなんだろう。
すごく気になる。でも、聞かない。絶対に。
きっと、適当にはぐらかされて終わるか、それとも・・・
どちらにせよ、私の望む答えは返って来ないと思う。
それでも、付き合い続けてる私はかなり彼を愛しすぎてる。
私は嗚咽まじりの溜息を吐いた。
折り曲げた指の数。
(それは貴方が私を裏切った数。)
.