お題。

□折り曲げた指の数。
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コレで何回目だっけ?



私は静かに指を折り始めた。

1、2、3・・・

数え始めると止まらない

数を重ねるごとに段々滲んでいく視界。

あーあ、哀しい。

でも彼はそんな事さえ気にかけてないと思う。

彼にとって私はなんなんだろう。

すごく気になる。でも、聞かない。絶対に。

きっと、適当にはぐらかされて終わるか、それとも・・・

どちらにせよ、私の望む答えは返って来ないと思う。

それでも、付き合い続けてる私はかなり彼を愛しすぎてる。


私は嗚咽まじりの溜息を吐いた。


 折り曲げた指の数。


(それは貴方が私を裏切った数。)


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