透明な声

□ベルさんって天才とかいうわりに馬鹿ですね。
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「ベルさん!私の正体分かりました?」


「あ?分かるわけねーだろ手がかり0だしよ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「軽く責めるカンジで見るのやめろよ。」


「っ!!」


「どうした?」


「私の出身国は分かるかもしれません!」


「なんでだよ。」


「ベルさんって天才とかいうわりに馬鹿ですね。ぷっ」


「さーて、雑誌でも読もうかなー」


「ぎゃぁぁぁ!!ごめんなさいぃぃ!!」


「しょうがねえなぁ、ほら、言え。」


「・・・分かりました。私の見た目で分かりませんかね?」


「あぁ、成程。」


「私って頭いいですよね!!」


「・・・・・・・・・」


「痛い子みたいな目で見ないで下さい。」


「いや、可哀想だなー・・・って」


「これ以上哀しくしないで下さい。
 ・・・じゃあ私、何人に見えます?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かんねえ」


「・・・・・ガチですか?」


「うん、だってお前、瞳は蒼だけど髪、白じゃん。」


「・・・・・・分かりませんね。」


「どんまい。」





(あー・・・分かんないー・・・)(こいつ馬鹿じゃん)



  
  

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