透明な声
□刺しちゃったんですか
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「ベルさん、何してるんですか？」
「あぁ、任務。」
「そうなんですか、ずっとパソコン見てるので
ついにオタクの扉を開いたのかと思いました。」
「ちげーよ。オレがオタクになるわけねーだろ。」
「いや、ベルさんだったらメイド喫茶とか、いても違和感無いと思いますよ。
という事で行ってください。」
「お前は冥土行けよ。」
「わぁー、ベルさん凄いツッコミ。
さすが自称王子なだけありますねー。」
「棒読みなのが余計ムカつくんだよな。
つーか自称じゃねーし。」
「あ、そうでしたね。すいませんでした。ぷっ」
「うっぜぇー。何だよこの子供を宥めるババァ見てぇな奴。」
「乙女になんてこというですか！！」
「誰がだよ。」
「え？ベルさん目が見えなくなったんですか？
あ、前髪で隠れてるから見えないんですか？」
「ちげーよ、オレの目は正常だよ。」
「頭は異常ですけどね。」
「うぜーよ。つーかお前今日は毒舌だな。」
「そんなことないですよ。ベルさん見てたらつい･･･」
「ホント、お前消えればいいのに。」
「で、何してるんですか？」
「急に話戻ったな。
うーか話聞いてなかったのか。任務っつっただろ。」
「何のですか？」
「･･･ハッキング。」
「･･････何でやる事になったんですか？」
「いや、ちょっと調子乗った。」
「どうせ、『オレ王子だし』とか言ってたら雷野郎に馬鹿にされたんでしょ？」
「どっから見てたんだよ。」
「当たってんのかよ。
ベルさんハッキング苦手だっていってたじゃないですか。」
「いや、ついさぁ･･･」
「本当に馬鹿ですね。
まぁ、あの雷野郎に言われたらやりたくなりますよね。
さぞかし殺意が芽生えた事でしょう。」
「よく分かってんな。オレ、ナイフ刺してきちゃったし」
「刺しちゃったんですか。」
「うん、5本くらい。しかも急所。」
「うわー、超鬼畜ー。でも、あいつならいいや。」
「しししっだよなー。」
「で、どうするんですか？」
「･･･どうしよう。」
「････・ちょっとどいてください。」
「？何だよ。」
不思議に思いながらもベルは椅子から降りた。
そこに座る。
「ここにいくんですかー？」
「･･･多分。」
ｶﾀｶﾀとキーボードの音が鳴る。
「････・これで出来てます？」
「出来、てる」
「そうですか、よかったです。もう安請け合いしないで下さいね。･･･ベルさん？」
「えぇーーーーーーーーーーー！？お前すげぇよ！！」
「何ですか･･･この程度で。」
「え、ちょ、お前マジですげぇって！！！」
「うるさいですよ。」
(お前コレヤバいって!!)(･･･そうですか。)