Original
□強制編入!?上等です!!
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「ナオ様」
玄関先で立ち尽くす背中に唐突にかけられた声に驚き振り向くと、マンションの廊下に見知った人物の姿があった。
「瀧口さん!」
白い物の混じる髪を清潔に整え、銀縁の眼鏡にオーダーメイドの高級スーツを嫌みなく着こなす彼は祖父の秘書である壮年の紳士。
「お迎えに上がりました、ナオ様」
瀧口はナオに向かって穏やかに、にっこりと、そう告げた。
そこにいたってやっとナオは、今日、自分の身に降り懸かった全ての災厄の元凶を悟ったのだった。
「っっっあのっ、くそじじーーーーーーーーっっっ!!!!!!」