番外編

□connect moon
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How do you!」の続きです











冬が近づくこの時期の夜風は冷たい
星を見る為にベランダに出て、観察していたあたしは、腕を擦ることで寒さに耐えていた
上に羽織るものくらい持ってくればよかったな、と半袖で外に出た自分を怨めしく思う

上を見上げれば夜空に満天の星がある
星座の名前まではわからないが、星を見るのは好きだ
藍色の背景に小さいながら自身の存在を光る事で主張させている

ぐるりと藍色を見渡すと、星よりも強く、それでいて何処か優しく光る球体を見つけた

「しってる?月は人と人を巡り会わせてくれる力があるんだって」

本で手に入れた知識を、足元のイーブイに話せば、大きな尻尾をブンブンと振った

「―――結月」

月の力で沢山の人と出会い、その関係が結ぼれて長引くように

そんな意味を込めた名前を聞いたイーブイ否、結月は、キョトンとしたが、すぐに嬉しそうに鳴き、肩に登ると、顔をすりよらせた
どうやら気に入ってくれたらしい

結月の頭を撫で、部屋へ戻るよう促すと、飛びはねながら走っていった








connectmoon

(よろしくね、結月)









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