イナズマイレブン(L)
□お前にとって私はどんな存在だ? 風晴
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「俺は……っか、ならお前はどうなんだよ?」
「質問を質問で返すな」
「ぐっ…」
もじもじしたように下を向いている
どうせ顔を真っ赤にしているんだろ?
もう見なくたってわかる
昔からの付き合いだ。
「ふっ…」
微かな笑いをこぼしてしまったが
晴矢には気付かれてないようだ。
「晴矢。次は移動教室だから私は早く行く。」
そういいながら椅子から離れスタスタと歩いていく。
「ぇっ…ちょ!待てよ!俺もっ…」
そう慌てながら机から離れようとしたが、風介の「お前はまだノートに書き写してないだろ?」という一言で止められてしまった。
「私のを貸してと言ってきたのにいい度胸だな」
そう捨て台詞をはき晴矢だけ取り残して行ってしまった
「あーくそっ!ノート書くのめんどくせーなったくよぉ」
椅子を揺らしながら天井をむいていたがふいに視線が風介の机に目がいった。
「なんだ?あいつ紙なんか置いて……ん?あっ。」
そこには
"私にとって晴矢は大切な存在だ"
一行しか書かれていなかったその紙は先程、風介が晴矢と話しているときに書いていたものだった。