ブック8
□バッカーノ ラブ
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初めての食事会から2週間。
カリダとシーゲルは籍を入れ、夫婦となり、
それと同時にカリダは住んでいた家は引き払って、キラとクライン邸に移り住むことになった。
「この家での生活は慣れました?」
ふわあ、と大きく欠伸をしたキラの隣で、ラクスは微笑む。
同じ大学に通う二人は、時間が合うときは一緒に通学するようになった。
それに戸惑いを感じていたキラも今ではごく当たり前のことのように受け入れ始めている。
初めて一緒に通学したとき、キラの胸は壊れてしまうのではないかと思うくらいに鼓動を打っていた。
彼女が隣にいることに慣れた今でもやっぱり胸は高鳴るのだが、それが心地良いと感じれる。
「うん、すっかり」
「ふふ、良かったですわ」
【バッカーノ ラブ】
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