ブック8
□流星群
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ゆっくり目を開けると、真っ暗な部屋が目に入った。
なんだか顔が熱くてボンヤリする。
僕は閉じられたカーテンを少し開けた。
さっきまでの雨は止んでいて、少しだけ星が輝いている。
「…夜!?」
慌てて起き上がると、頭がズキンと痛んで、ベッドに戻る。
―ああ、そうだ。
着替えたら、また裏山に行くつもりが、熱を出して寝込んじゃったんだ。
僕は天井を見ながら、深い溜め息をついた。
「キラ様、キラ様」
コンコン、と窓をノックする音と、僕を控え目に呼ぶ声が聞こえ、
僕は窓を見た。
「…ラクスさん!?」
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