ブック8

□流星群
2ページ/20ページ





ゆっくり目を開けると、真っ暗な部屋が目に入った。

なんだか顔が熱くてボンヤリする。



僕は閉じられたカーテンを少し開けた。





さっきまでの雨は止んでいて、少しだけ星が輝いている。



「…夜!?」



慌てて起き上がると、頭がズキンと痛んで、ベッドに戻る。

―ああ、そうだ。
着替えたら、また裏山に行くつもりが、熱を出して寝込んじゃったんだ。




僕は天井を見ながら、深い溜め息をついた。




「キラ様、キラ様」




コンコン、と窓をノックする音と、僕を控え目に呼ぶ声が聞こえ、
僕は窓を見た。





「…ラクスさん!?」











次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ