ブック8

□流星群
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そこには会いたくてたまらなかったラクスさんがいた。



僕は慌てて鍵を開け、彼女を部屋に招き入れる。
ふんわり、宙に浮かびながら彼女は窓から入って来た。


その光景に、ドクン、と胸が鳴る。
彼女は「人」ではない、ということを、改めて気付かされた。



「…よ、かった。…昼間、ラクスさんに会いに行ったんだけど、姿が見えなくて…。
雨、大丈夫だった?」


ベッドに座った彼女に尋ねる。
すると彼女は申し訳なさそうに顔を歪めた。


「ええ、大丈夫ですわ。わたくしは、雨が降っても濡れはしませんの。…ご心配をおかけして申し訳ありません。」


頭を下げる彼女に、僕は慌てて首を振る。
だけど、ラクスさんは変わらず悲しそうに顔を歪めたまま。



「……ラクスさん?」


「…キラ様…わたくしは…」











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