ブック8
□流星群
4ページ/20ページ
ラクスさんは真っ直ぐ僕の瞳を見る。
「わたくしは“星”です。『星の出る夜』しか人の目に映らないのです。」
「…え…」
「キラ様がわたくしを探して下さったことは知ってます。その時、傍におりましたから。
“わたくしは大丈夫”と伝えたかったのですが、声も人には届かなくて…」
ラクスさんを探してた時に、不意に聞こえた声。あれはラクスさんが僕を呼んでたんだ…。
「キラ様が体調を崩されたのは、わたくしのせいですわ。…本当にごめんなさい…」
ラクスさんはまた頭を下げる。
僕はやっぱり慌てて首を振るが、彼女は顔を上げてはくれない。
「ラクスさん、本当に気にしないで。僕が勝手に風邪引いたんだから…ね?」
「…でも…」
→