ブック8

□小さな愛を恋しい君に
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「ラクスー、おはよー!」



両腕を空へと伸ばし、ぶんぶん振り回しながら、カガリはラクスの元へ駆け寄った。


「カガリさんっ、おはようございます!」



ラクスもカガリに駆け寄り、並んで歩く。

他愛のない話をしていると、ふと気が付いたようにカガリが言い放った。





「なあ、ラクス、太った?」


「……はい?」



ピシと、ラクスの笑顔が引きつる。
カガリはじーっとラクスを下から上へ、上から下へと目を動かして見た。



「うんっ、なんかやっぱり太った!」



にっこりと満面の笑みで頷くカガリ。
一方、“太った”と言われたラクスはショックのあまり言葉が出ない。











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