ブック8
□流星群
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「流星群?」
「今夜から見れるらしいぞ、キラ!」
僕の机に手をつきながら、双子の姉は
満面の笑みをたたえている。
「行ってらっしゃ〜い」
「え、キラも行くんだぞ?」
当然の様に言うカガリに、僕は溜め息をついた。
「僕、夜寝たいし。
アスランを誘いなよ?」
「アスランならもう誘ってある!それに、お前今日くらい起きてろ。」
「えー!?無理っ!」
「無理じゃない!もう決定!」
そう言うと、カガリは手をひらひら振って僕の教室を出て行く。
夜中、カガリにベッドから叩き起こされる自分が容易に想像出来て頭を押さえた。
「も〜、面倒臭いなぁ…」
とか、愚痴りつつも
結局僕はカガリに逆らえない自分に笑えてしまう。
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