ブック8
□小さな愛を恋しい君に
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【一位 ラクス・クライン 497点】
廊下にでかでかと張り出された成績表を見上げながら、カガリは感嘆した。
「はあー、さすが」
「あら、今回はカガリさんだって頑張ったじゃないですか」
カガリの隣に、桃色の髪の少女が並ぶ。
学年一位のラクスだ。
「前は後ろから数えたほうが早かったのに、今回はなんと五位!」
「だいぶラクスやアスランにしごかれたからなぁ、私」
目を伏せて乾いた笑い方をするカガリに、ラクスはクスクス笑う。
「さ、もう帰りましょう?アスランが待っているのでしょう?」
ラクスはカガリの背中を押しながら教室に戻るため歩き出した。
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