ブック8

□約束 春空の下
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高校二年生の春
僕のクラスに転校生がやって来た。






「ラクス・クラインと申します。
皆様、よろしくお願いしますね!」







彼女のその声も笑顔も、揺れる長い髪も
僕はここにいる誰より知っている。
欲している。




「おいっ、キラ!あの子は―…」





後ろに座っていたトールが僕の肩をトントン叩く。






分かってるよ、トール。








あの子は、あの子は…










【春空下の約束】








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