ブック8
□秋空下の約束
4ページ/5ページ
「でも、3トントラックに撥ねられて、骨折だけで済むのは、ある意味ラッキーなのかなぁ…」
キラはぼんやりと呟いて、ベッドから出る。
足はすでにくっついている。
全力で走ったりしなければ、大丈夫。
キラは小走りで病院から出て行った。
「うーんっ、気持良いぃ〜」
キラが来たのは、病院の裏に設置されている広い広い庭だった。
まだ朝早いため、そこには誰もおらず
キラは草原にパタと寝転がる。
「…うわ〜、やっぱり気持ち良いなぁ……寝そう………」
もう10月下旬だというのに、上着も着ずにうとうとキラは寝始めた。
→