ブック8

□秋空下の約束
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一段、また一段を
ゆっくりとゆっくりと登って行く。




息が上がらないように、
左胸に収まっている心臓に負担をかけないように。







何度もあそこへ、あの景色が恋しくて
わたくしは階段を登る。





だって、あの頃に
わたくしを支えてくれていたのは
あの秋の空だったから。







【秋空下の約束】








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